Ambergris Natural Perfume
幻の香料・龍涎香を
使った、天然香水
バリバリーは、10年以上の歳月をかけて研究開発した、龍涎香(りゅうぜんこう)を使った天然香水をつくっています。強く香らせるためではなく、感覚が静かにひらいていくための香りです。
この香りの背景には、龍涎香の鑑定・研究を担う有限会社アンバーグリスジャパンの知見があります。バリバリーは、その龍涎香の実物と向き合ってきた経験を、日常で触れられる香りへと翻訳しています。
What is Ambergris
海から届く、時間をまとった香料。
龍涎香は、マッコウクジラの体の中で生まれると言われています。イカの硬いくちばしが、クジラの内臓を傷つける。その痛みを包み込もうとして、クジラは油を分泌し、真珠のように少しずつ層を重ねていく。やがて体外へ排出されたその塊は、海へ出ます。
そこからが、長い。30年、ときには100年、太陽と風と波と時間にさらされながら、海を漂い続けます。黒い塊が、褐色になり、灰色になり、やがて白くなる。動物的な匂いは消え、甘く深い香りへと変わっていきます。「浮かぶ金塊」と呼ばれる理由は、希少性だけではありません。
龍涎香の香りは、最初から完成しているわけではありません。海と時間だけが、この香りをつくれる。人にできるのは、それを拾い、見極め、受け取ることだけです。
Bariberry Approach
バリバリーにとっての、龍涎香を使った天然香水。
傷が、時間をかけて宝物に変わる
傷を包もうとした生命の本能から生まれたものが、100年近い漂流の果てに、至高の香りに変わる。リベレーションブランド バリバリー代表の吉田恭隆は、龍涎香を「傷が、時間をかけて宝物に変わる物語」として捉えています。 → 傷から生まれた鎧の物語を、くわしく
ヨリムン、海からの授かりもの
奄美や沖縄には、海岸に流れ着くものを「ヨリムン」=海からの授かりものとして受け取る感覚があります。龍涎香は、まさに海から届くヨリムン。香料である前に、自然との関係を思い出させる存在です。
医療効果ではなく、感覚の体験
バリバリーの商品は医薬品ではありません。大切にしているのは、治す・変えるという断定ではなく、香りを通じて「ないことになっているもの」、自分の感覚や物語に静かに触れる体験です。
Origin
普通の香水が、使えなかった。
バリバリーの香りづくりは、「いい香りをつくりたい」から始まったのではありません。代表の吉田恭隆は、もともと一般的な香水や強い香りが身体に合わず、肌につけることすら難しい時期がありました。
それでも、おしゃれをしたい。自分にも、心地よくまとえる香りがほしい。その違和感から、非加熱フレグランスの研究が始まりました。
身体が喜ぶ素材だけで香りをつくろうとして、古い時代の調香にたどり着いたとき、そこには必ず龍涎香がいました。香りと身体が、今よりもっと近い場所にあった時代の知恵。その断片を、現代の日常に戻すための香りです。
Non-Heated Fragrance
最高のものには、最高のものを合わせる。
海と時間が100年かけて育てた龍涎香に、効率だけで採られた素材を合わせたくはない。だからバリバリーは、合わせる植物の方も、妥協せずに選んでいます。
滋賀のハス、岐阜のラベンダー、自然栽培のローズ、開聞山麓の香料園など、素材の育ち方から関わる農家とつながり、6軒の契約農家とともに香りづくりを進めています。
製法では、植物が生きられる5〜38度の「生命の温度帯」を大切にします。すべての原料が非加熱という意味ではありません。大切にしているのは、素材を一部の成分だけで見るのではなく、自然がつくり出したバランスを、できるだけ丸ごと受け取ることです。 → 非加熱フレグランスのこだわりを、くわしく
天然塩と精製塩。
主成分が似ていても、全体は同じではありません。
Opening the Senses
強く香らせるためではなく、感覚が静かにひらくために。
現代の香水の多くは、強く、均一に、遠くまで香らせることを目指します。バリバリーが龍涎香に求めるのは、その逆です。ふわっとゆるみながらも、意識は静かにはっきりしている。そんな状態です。
漢方では、龍涎香のような香薬は「開竅(かいきょう)」、閉じていた感覚の扉を開く働きを持つとされてきました。バリバリーでは、香りを足すというより、感じているこちら側の感覚を、そっとひらいてくれる存在として龍涎香を扱っています。
植物の香りが「足し算」なら、龍涎香は「分母」のような存在。はっきり見えるわけではないのに、香り全体の場を変えてしまう。わずかな滴の違いが、奥行きや静けさを変えていきます。
バリバリーの調香は、三層でできています。精油は、植物を外から見たときの、いいところ。非加熱の香りは、いいところもそれ以外も全部含んだ、植物まるごとの命。そして龍涎香は、自分すら知らない、自分のいいところを教えてくれる存在です。
香りがいいものが入ってくるのではなく、受け取る側の体が、香りを受け取れるようになる——龍涎香には、調香の常識をひっくり返す性質があります。頭と心が静かになり、新しい体験をしたときの解釈が変わっていく。吉田はそれを「新しい世界を連れてくる香り」と呼んでいます。
表面の波から少し離れて、奥にある静けさへ戻っていく香り。
Fragrances
龍涎香を使った香り
バリバリーでは、龍涎香と植物の香りを組み合わせた天然香水を展開しています。香りの感じ方は、人によって大きく異なります。だからこそ、説明よりも、まず一度香りに触れてみることを大切にしています。
名前はまだない豊かさの循環フレグランス【ホワイト古代龍涎香2nd】
古代ホワイト龍涎香、バニラ、ベチバー、パチュリ、ラベンダー、ベルガモット、スイートオレンジを組み合わせ、豊かさの循環をテーマにしたフレグランスです。
商品を見る
開花フレグランス(精油入り)10ml、30ml、ペンダントトップ【龍涎香/りゅうぜんこう】
ホワイト龍涎香とブラウン龍涎香に、ローズ、オリスルート、ベチバー、バニラ、トンカビーン、麝香を合わせた、開花をテーマにしたフレグランスです。
商品を見るまず少量から試したい方には、龍涎香のお試しセットもあります。
Voices
香りに触れた人の声
香りの感じ方は、人によって大きく異なります。ここでは、龍涎香や非加熱フレグランスに触れた方の声から、香りの印象や使う場面が伝わるものを抜粋して紹介します。いずれも個人の感想です。
Yasutaka Yoshida
龍涎香の専門家として、香りをつくる。
リベレーションブランド バリバリー代表の吉田恭隆は、龍涎香の鑑定・研究開発・商取引を担う有限会社アンバーグリスジャパンの代表でもあります。普及・教育・地域連携は、日本龍涎香協会(任意団体アンバーグリスジャパン)として行っています。
自身の身体が一般的な香水を受けつけなかった経験から、「身体が喜ぶ素材だけで香りをつくりたい」と考えるようになりました。その探求の中で、植物の香り、非加熱フレグランスの考え方、そして龍涎香に出会います。
吉田は、龍涎香の生成プロセスそのものに「傷が、時間をかけて香りに変わる」という自然の原理を見ています。
このページで語っている香りの考え方は、吉田自身の回復の経験と、アンバーグリスジャパンで積み重ねてきた龍涎香の実務から生まれています。
この香りをつくる人についてAmbergris Japan
海が綺麗になる香水。
龍涎香を探すことは、海岸を歩き、漂着物を見て、ゴミを拾い、海ともう一度関わり直すことでもあります。バリバリーは、この循環を「海が綺麗になる香水」という方向性として大切にしています。普及・海洋教育・地域連携は、日本龍涎香協会(任意団体アンバーグリスジャパン)と協力して進めています。
有限会社アンバーグリスジャパンは、龍涎香の鑑定・買取・研究開発・寄贈・展示協力を担う専門会社です。国内での発見事例は2025年10月時点で9件。2023年には沖縄海岸で発見された268gの龍涎香を、国内最高値442万円で鑑定した事例もあります。
テレビ約30件、新聞・Webを含め延べ100件超のメディア露出があります(自社集計・2026年時点)。2025年11月の奄美市への寄贈を契機に、2025年12月から龍涎香の鑑定を完全無償化しました。有限会社アンバーグリスジャパンは鑑定・研究・寄贈・展示協力を担い、講演・海洋教育・地域連携などの公益活動は日本龍涎香協会(任意団体アンバーグリスジャパン)が担っています。
Guide
物語に触れたあとで、龍涎香の香水を見分ける。
「龍涎香」「アンバーグリス」という言葉が商品名にあっても、天然龍涎香そのものを使っているとは限りません。違いは優劣ではなく、原料と香りのつくり方です。
バリバリーが「龍涎香を使った」と案内する香水には、自然漂着した天然龍涎香を実際に配合しています。 合成アンブロキサンだけで龍涎香調をつくる香水や、龍涎香をイメージした香水とは、原料の区分が異なります。
| 香水の区分 | 香りに使うもの | 商品説明で見る言葉の例 |
|---|---|---|
| 天然龍涎香を配合 | 海岸に自然漂着した龍涎香そのものを、鑑定・品質確認のうえで香料として使います。 | 「天然龍涎香配合」「龍涎香(アンバーグリス)使用」など、実物の配合が明記されます。 |
| 合成アンバー系 | アンブロキサンなどの合成香料を使い、龍涎香を思わせる香りを安定して表現します。 | 「アンバーグリス調」「アンバー系」「アンブロキサン」など。 |
| 龍涎香をイメージ | 龍涎香の物語や印象をもとに、別の天然香料・合成香料で香りを組み立てます。 | 「龍涎香をイメージ」「龍涎香の香り」など。天然龍涎香の配合とは限りません。 |
商品名だけで判断せず、原料欄・商品説明・販売元の回答まで確認するのが確実です。天然龍涎香そのものの歴史や研究は、有限会社アンバーグリスジャパンの龍涎香研究ノートで出典とともに整理しています。
FAQ
よくある質問
原料のこと、香りの選び方、使い方、つくり手の背景。知りたいところからお読みください。
原料と見分け方
龍涎香を使った天然香水とは何ですか?
マッコウクジラ由来とされる希少な天然香料・龍涎香を、植物の天然香料とともに調香した香水です。バリバリーでは、龍涎香専門会社・有限会社アンバーグリスジャパンの知見を背景に、10年以上の研究開発を経て、非加熱フレグランスの考え方で「古の天然香水」として展開しています。
龍涎香はどうやって手に入れているのですか?
海岸に自然漂着したものを扱います。生きたクジラには一切危害を加えません。捕鯨由来の龍涎香は扱わず、鑑定や品質確認は有限会社アンバーグリスジャパンの知見をもとに行います。
合成のアンブロキサンとの違いは何ですか?
天然の龍涎香は数百種の微量成分を含む複雑な香りです。合成アンブロキサンは、その主要な芳香分子の一つを工業的に再現したものです。合成が悪いという話ではなく、天然素材にしかない複雑さを知ったうえで選ぶための違いです。
龍涎香の香水は、すべて天然龍涎香入りですか?
いいえ。「龍涎香の香水」と呼ばれるものには、天然龍涎香そのものを配合した香水、アンブロキサンなどの合成香料で龍涎香調を表現した香水、龍涎香をイメージして調香した香水があります。どれが優れているという区分ではなく、使っている原料と表現方法が異なります。
天然龍涎香を使った香水はどう見分けますか?
商品名だけで判断せず、商品説明や原料欄に「天然龍涎香」「龍涎香(アンバーグリス)使用」など、実物を配合したことが明記されているかを確認してください。「龍涎香調」「龍涎香をイメージ」は、天然龍涎香の配合を意味しない場合があります。不明な場合は販売元への確認が確実です。
龍涎香の香水はなぜ高いのですか?
天然龍涎香を使う香水では、原料が海岸への自然漂着でしか得られず、個体差が大きく、鑑定・品質確認・熟成・調香に手間がかかることが価格に影響します。一方、合成香料やイメージ調香の香水は原料と製法が異なるため、価格だけで天然龍涎香の有無は判断できません。
香り・製法・選び方
バリバリーで天然龍涎香を使っている香水はどれですか?
このページで紹介している「絶望のオイル 30ml」「名前はまだない豊かさの循環フレグランス【ホワイト古代龍涎香2nd】」「開花フレグランス(精油入り)」は、いずれも天然龍涎香を実際に配合しています。容量・形状・在庫は各商品ページで確認できます。
非加熱フレグランスとは何ですか?
開発者・吉田の「素材を一部の成分として取り出すのではなく、命の全体性をできるだけそのまま受け取りたい」という祈りから生まれた製法です。植物が生きられる5〜38度の温度帯を大切にしながら、素材の全体性をできるだけ保つことを目指しています。
バリバリーの香水は医薬品ですか?
いいえ。バリバリーの商品は医薬品ではありません。病気の治療や予防を目的としたものではなく、香りの体験と、自然素材への関心を大切にしたフレグランスです。
香りが強い香水が苦手でも使えますか?
香りの感じ方には個人差がありますが、バリバリーの香りは強く主張するタイプではありません。非加熱の天然香料を中心に調香しており、「いくつ嗅いでも鼻が疲れにくい」という声をいただくことがあります。代表をはじめスタッフも、一般的な合成香料の香水をまったく使えないほど香りに敏感な人たちです。そうした人たちが、一つひとつ丁寧に作っています。
龍涎香の香りはどんな香りですか?
熟成度や状態によって異なりますが、甘さ、海、土、古い木、動物的な奥行きが重なった、言葉にしにくい複雑な香りです。バリバリーでは植物の香りと組み合わせることで、龍涎香の静けさや奥行きを日常で触れやすい形にしています。
どの龍涎香フレグランスから選べばいいですか?
初めての方は、今の自分に近いテーマから選ぶのがおすすめです。立ち止まりたい時は絶望のオイル、受け取ることや巡りを感じたい時は名前はまだない豊かさの循環フレグランス、内側の感覚をひらきたい時は開花フレグランスが目安です。
肌につけても大丈夫ですか?
商品ごとに使い方が異なります。肌に使える商品でも、はじめは少量から試し、違和感がある場合は使用を中止してください。空間用や香りを楽しむ目的の商品もあるため、各商品ページの案内をご確認ください。
香りはどのくらい持続しますか?
一般的な香水のように強く長く残すことより、近くで静かに変化していく香りを大切にしています。持続の感じ方は、商品、使用量、肌や空間の状態によって変わります。
龍涎香製品はすべて同じ香りですか?
同じではありません。龍涎香のグレードや熟成、合わせる植物、製法、テーマによって香りの印象は変わります。バリバリーでは、龍涎香を一つの成分ではなく、香り全体の場を変える素材として扱っています。
つくり手と背景
バリバリーとアンバーグリスジャパンの関係は?
有限会社アンバーグリスジャパンは龍涎香の鑑定・研究・商取引を担い、日本龍涎香協会(任意団体アンバーグリスジャパン)は普及・教育・地域連携を担います。バリバリーは、その知見を香りや製品の体験へ翻訳するブランドです。代表はいずれも吉田恭隆です。
Experience
まず、龍涎香に触れてみてください。
龍涎香を使った天然香水は、言葉だけでは伝えきれません。海と時間が育てた香りを、植物の香りとともに日常へ。まず一度、香りに触れてみてください。