Diary, 2013

色と服

2013年に書いていた日記が、
そのまま残っているのを見つけました。

タイトルは「色と服」。倒れて入院して、なんとか這い出してきた頃の記録です。

香りを仕事にする、という感じはまだないまま、
道端の花、雨の音、その日の服の色——世界の大切なことを、自分の感覚で探っていた日々です。

その中に、香りのことも、あります。

合成の香水は痒くなる
ラベンダーそのまま使っても
匂いの角がある
天然成分のフレグランス取り寄せても弱い
天然成分の香水といっても気に入らない
なら作るしかないということで
香りの世界に踏み入って行くことになりました。

いくつか、置いておきます。当時のまま。一人称も「僕」のままにしてあります。

2013年11月5日 立冬

冬の初めに

薄きゆえ
つよきちからを
冬初め

立冬の日の空

前から思っていたこと。
美しいものをみるととどまれない
何かいただいたら、いてもたてもいられない。
感じることなく、解釈や、写真を取るとか、人に伝えようとかそんな行動を散々してしまう。
と、前は思っていた。

でも、いつしか、本当にやりたいことは、美しいね、ありがとうと言いたいのがわかった。
君は美しい、ありがとうと、歌や踊りでいただいたエネルギーを喜ぶのはなんて楽しいのだろう。

あなたは大きくてやさしくて、その気持ちに何をすれば喜んでくれるかわからない、いただいたものをどう返せばいいかわからない。
でも、僕がありがとうと思い、ダンスし喜んでいると、あなたも喜んでくれる気がするよ。

いつかあなたに触れられる日が来るのかな。

2013年3月23日

花が綺麗

春ですね〜。

沈丁花いい匂いだし。
黄色、白
冬とかも赤、緑といろんな色があるなあと思っていたし、比較するのも意味ないなぁとも思っていたけど。
やっぱり春は色が綺麗や(笑)

春の花
春の花
春の花

もうすぐ桜も咲くしねえ、いいわねぇ。

花が咲いてると
本当にニコニコしてしまう
この気持ちをお返しするために
じぶんも色をまとうとおもうと
本当に楽しいです。
花のお返しはできないんですよね。
なにがいいたいのかわからない(笑)

2013年5月11日

雨だから

今日はグラスも濡れてます。
乾燥した季節から少しずつ、、、

雨に濡れたグラス

・・・・・・・・

ぼーっとしてたら、浮かんできたので追記

今日は色々とストーリーが感じられる。
好調なのか、危険なのか(笑)

このグラスをみると、
いろいろと心にうかんでくる。

涙にも見える、悲しいのかな

冷や汗

いろいろと浮かんで、

冷たい悲しみを水の感情が覆ってくれているのかなーと見えてきた。

やさしい水蒸気が包んでくれる、この季節。
様々生まれる感情が包んでくれるこの季節。
だから、この季節は新しい感情がいろいろ生まれるのかな。

冷たさには水が
悲しみには優しさが
孤独には愛おしさが

欠けた物は満たされる世界のなりたち。
いつでも世界は与えてくれている。
ありがとー!

濡れたグラスひとつを、こんなに長く見ていた頃の記録です。

2013年5月14日

薫風

風が気持ち良いなと思っていたら、薫風というのね。

薫風に
身体任せて
時消ゆる

初夏の空

夏の季語とまた一つ仲良くなりました。

2013年5月20日

音が丸い

夜の湿度が心地いい、、、

車の走る音
風の音
遠くで犬の吠える音
自分の歩く靴音

なんか、音の角がとれてきた感じ
優しくていいな

夜の街

湿めはじむ
やさしき風に
包まれて
隣家の音も
なぜか和らぐ

2013年6月26日

どうにもならないとき

どうにもならないときは
空を眺める

梅雨の空

ただただ眺める
頭が抜けていく。

水色が欲しいと思っていたけど
ただそらをみればいいのか、
ターコイズって、少し曇った空だし
この季節、水色がほしいのは
湿った感じに空を求めるのかも

2013年8月4日

咲いていた、あなたを今日は思い出す

夏の終わりの散歩道

鈴虫の音聞いて
秋の気配を感じて散歩

今日はキンモクセイの香りの気配を感じた。
もうすぐ会えるの嬉しいな。

梅雨から夏はあまり香りがない感じ。
あふれるエネルギーでみんな芸術忘れちゃうんだよね。

今日は歩いてて水仙さんの物語思い出した。
散歩してて思い出すのが水仙さんとジャスミンさんの香りと物語
その悲しい物語が行き過ぎた思考や孤独感を和らげてくれる。
物質は何もなく香りの記憶と物語だけだけど。
ホメオパシックだよね⭐

水仙さんの花言葉は自惚れ、自己愛、神秘

自己の世界に入り込み
孤独を感じるときに、外から仲間は現れる
その仲間は人の形をとらなければ
自然の神秘として目の前に現れてくれる。

水は欠けたところに流れこみ満たしてくれる。
欠けた気持ちを感じるという事は、もうすでにそこに満たされるものは用意されているんじゃないかな。

孤独は友人が現れる前触れ
悲しみは喜びを感じる前触れ
憂鬱は神聖な閃きが舞い降りる前触れ

そう考えるといろいろと悪くないです。

香りの記憶と物語が、散歩の友達だった頃の記録です。

2013年9月4日

雨音のオーケストラ

すごい雨足も少し弱まって

ちょっと窓をあけて部屋の明かりを落としておくと

雨音
鈴虫の音
雷の音
緩やかな風
涼しい温度
適度な湿度

雨音は強くなったり弱くなったり
突然カミナリが入って
明るくなり、窓はゆれ、空気は響く
風はゆれて外の湿度と香りを連れてきてくれる

まるで、オーケストラみたい。
贅沢です。

最近忘れていた、久しぶりの感覚で感謝

そして、さっき少し
音と仲良くなる方法みつけた。

ただ聞いてるように思ってるけど
自分も呼吸で音を出している、響かせてる

一方的に聞かせてもらうのではなく
受け取るばかりでなく
自分も参加している

それと同じく
香りもはなってる
水蒸気も出してる
熱も出してる
様々なものはなっている

となると、世界がまた躍動して命が膨らんできます。

ちょっと秋と遊べるようになったかしら〜。

雨の夜

聞くことも、香ることも、参加すること。いまの香りづくりの根っこが、ここにあります。

2013年9月30日

個々に色づく秋

秋の風景

樹々の輪郭がはっきりし出す
星がまたたいて
街灯も湿度がある日は輝き出す

充満する湿度、天に登って行くエネルギー、一体感を感じられる夏
エネルギーの方向性は消え、個々の輪郭ができて様々に色づく秋
輪郭や肌、外界との接点が強調される

個に分離して行く感覚。
それを、さみしさと感じるかもしれない
でもそれは色づいて行くための必要な心の儀式

だからこそ、様々な色に触れて、様々な音に触れて
個人の輪郭を取り戻し、一人一人の色に色づいて行く。

世界よあなたは美しい

色づき始めた秋の木々
秋の夕暮れ

最初に置いた、あの立冬の日。
同じ日に、もうひとつだけ書いていました。

2013年11月5日 立冬

冬の始まり

冬のはじまりの日
薄くて折れそうな月

薄くて折れそうな月

この日記を書いていた「僕」は、十三年後の私を知りません。

海が仕込んだ香りに触れる日が来ることも、
この言葉たちが、誰かに読まれる日が来ることも。

ただ——ここに書いてあることを、私はいまも、同じように思っています。

灰色から始まった人へ

この日記を公開しようと思ったのは、きれいな創業ストーリーを見せたいからではありません。

世界が灰色になった場所から始まった、ということを、そのままの言葉で残しておきたかったのです。

もしあなたがいま、灰色の中にいるなら——この日記の中の私は、花の名前をひとつ調べることから始めています。

あなたの世界に色が戻ってくるとき、最初に見える色は、何色なのでしょうか。

Original Diary

元の日記について

元の日記「色と服」は、いまも当時のまま残っています。
色と服(2013年・全132記事)

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このページは、吉田恭隆個人の2013年の日記の記録で、製品の効果や効能をお伝えするものではありません。当時の表記や絵文字も、そのまま残しています。