名家の蔵で見つかった100年以上前の龍涎香

先日持ち込まれたのは日本海側の名家の蔵から見つかった龍涎香。

鑑定して、これは本物だ❣️🔍

となったのですが。

持ち主の方が、
「蔵においてあっても、勿体無いので、、、ぜひ吉田さんに世界に出して欲しい」
ということで。

紆余曲折ありまして。

うちで引き取ることになりました。

普通、捕鯨で入手されたブラックの龍涎香って、
全然良い匂いではなくて、使えたものではないのですが。

蔵の中で100年以上に渡って熟成されたものであって。

なんだかとてもいい香りになってます。

くじらのお腹の中から出てきたものだから、最初はすごく柔らかったようで。
下が平らになっている。

すごくいい匂いなのだけど、調香の素材にするとどうなのかな。

でも、エネルギー的には面白そう。

蔵の中でずっと眠ってたのだから、
100年の孤独という香りにしようかな。
などと考え中。

使えるのは、ここから、実験して、香料にして、寝かせてと。

3-5年先ぐらいになる感じなのですが。

こういう龍涎香は、香道でつかうか、

机の上に置いて香りを嗅いでるのが良いらしくて。

王族のうちでは、大きな龍涎香を机の上に置いて、その香りをみんなで嗅いで(自然に香ってくる)家族の平安さやつながりを深めるようです。

昨日、まずは自分の机の上に置いて試してみました。

高級なホワイト龍涎香に負けないぐらいいい香り!

詳しくはスタンドFM撮ってみました!

名家の蔵の中で見つかった100年熟成ブラック龍涎香(スタンドFM適当書き起こし)

【アンバーグリス ジャパン第8弾】
日本海側の名家で発見!100年熟成「ブラック龍涎香」がもたらす歴史と香りの革命

いつもバリバリー/アンバーグリス ジャパンの活動にご注目いただき、心より感謝申し上げます。

今回は、弊社の8個目の発見となる龍涎香(りゅうぜんこう)について、その驚くべき物語と科学的な変遷を詳らかにします。

1. 歴史的な発見と初期の鑑定

この貴重な龍涎香は、日本海側のとある県の名家が所有する蔵の中から見つかりました[1]。

持ち主の方がこれを持ち込まれたきっかけは、それがマッコウクジラの歯と一緒になって保管されていたため、「龍涎香ではないか」と疑われたことです[1]。実際に鑑定を行った結果、本物であると確認されました[1]。

この龍涎香は、クジラの死骸、いわゆる**「ホゲ」から発見されるタイプであり、一般的にブラック龍涎香**に分類されます[1]。従来の共通認識では、ブラック龍涎香は臭いが強く、香料として使えない、あるいは良い香りではないとされていました[1]。

2. 蔵の中での奇跡:熟成の真実

しかし、今回見つかったブラック龍涎香は、この常識を覆しました。この龍涎香が蔵の中で過ごした時間は、推定で100年間、物によっては300年間近くにも及ぶと考えられています[2]。

この長い年月を経た結果、龍涎香は非常に強く酸化されました[1]。

物理的変化:

通常、ホゲから見つかったばかりの龍涎香は非常に柔らかいものですが[1]、このブラック龍涎香は触るとカチカチに硬化していました[1]。柔らかい時期に置かれていた面が平らになっていることから、その場所で硬化したことが推測されます[1]。この平らな面は、一見すると化学的なオイルボールと間違われてしまうような形状です[1]。

香りの変化:

龍涎香の香りは、主要成分であるアンブレインが酸化によって熟成され、さまざまな香りの成分に変化することで複雑な香りを生み出します[1]。

この熟成を経たブラック龍涎香は、他のホワイト龍涎香にも負けないぐらいの、えも言われぬ複雑で良い香りを放っていました[1]。これは私たちにとっても初めての体験であり、非常に面白い発見となりました[1]。

3. 美術品としての価値と未来の計画

持ち主の方は、蔵に置いておくのはもったいないと判断し、「ぜひアンバーグリス ジャパンに使ってほしい」とのことで、弊社が引き取らせていただきました(購入という形です)[2]。

この龍涎香の重さは800数グラムです[3]。ブラックであるため正確な価格はつきにくいのですが、もしブラウンであったなら、小売価格にして約1300万円ほどの価値がつく重量です[3]。その歴史的背景から、弊社では金銭的価値以上に美術品のようなものとして大切に扱っています[3]。

龍涎香は、それぞれが自然界の芸術品であり、二つとして同じものは存在せず、一つ一つに物語があります[4]。100年や300年という年月を眠っていた存在の物語とエネルギーは非常に魅力的です[2]。

私たちは、この物語を活かし、「100年の孤独」や「300年の孤独」といった名前で香りを創り出すことも考えています[2]。また、この歴史の真実に迫るため、年代測定も試みたい意向です[2]。

具体的な利用方法としては、まずチンキチャ(浸出液)の素材として、クリスタルと一緒に漬け込む実験を検討しています[2]。ただし、熟成には3年ほどの期間が必要となるため、皆様に製品としてお届けできるのは、4〜5年先になる見込みです[2]。

4. 龍涎香の伝統と空間の調整

龍涎香は、香道で焚き物として使われるほか[5]、古くは王族の家で、家族の豊かさと円満な生活を願ってテーブルの上に置かれる習慣がありました[5]。

その香りの効果として、嗅いだ人が目の前の人を「いい人だ」と思うようになる作用があり、空間のエネルギー調整にも利用されてきました[5]。

今回のような「古いブラック」は初めての事例であるため、まずは机の上にそのまま置いて、その空間調整効果をじっくりと試してみたいと思っています[5]。

この歴史を刻んだ宝石が、皆様に最高の形で届けられるよう、時間をかけて大切に扱ってまいります。