【密談】イルカのプロ・植草さんと語り明かした、龍涎香と深海のミステリー

皆さん、こんにちは!アンバーグリスジャパンのよっしーです。

今日は、先日事務所に遊びに来てくださった、とっても多彩で素敵なゲストとの時間について綴りたいと思います。その方とは、イルカのプロフェッショナルであり、お医者さんであり、歯科医師でもある植草康浩さんです 。

最近では「イルカの時間〜イラストと科学で巡る旅〜」という本を名古屋港水族館さんと協力して書かれてます。 植草さんとのお話はあまりに楽しく、気づけば2時間以上も熱中して語り合っていました 。

今回は、その濃密な対談の中で見えてきた、龍涎香(りゅうぜんこう)の新たな一面と深海のロマンについてお届けします。

\ 音声でも話しています /

龍涎香の「層」と「香り」を比較する

事務所では、実際に様々な龍涎香をお見せしながら、その香りの違いや見た目の違いをじっくりと比較しました。

特に興味深かったのは、龍涎香が「層」になっているという点です。

一口に龍涎香と言っても、その成り立ちや漂流していた場所によって、見え方も香りも千差万別です。

同じ興味を持つプロ同士だからこそ、「この香りは……」「この層の重なりは……」と、マニアックで深い検討ができたのは本当に贅沢な時間でした。

また、龍涎香がどのような場所に流れ着くのかといった、漂着にまつわるお話も非常に盛り上がりました。

「大王イカ vs マッコウクジラ」の真実?

今回の対談で一番の盛り上がりを見せたのが、マッコウクジラとイカの関係についてです。

よく「マッコウクジラが深海で大王イカを食べ、それが龍涎香の元になる」というエピソードを耳にしますよね。

確かに、マッコウクジラの顔に巨大な吸盤の跡がついていることもあり、彼らが深海で大王イカと死闘を繰り広げているのは事実のようです。

しかし、ここで面白い疑問が浮かびました。それは「カラストンビ(イカの嘴)」のサイズです。

大王イカのカラストンビ:人の手の大きさほどもある。

龍涎香の中から見つかるカラストンビ:私たちが普段食べるような、ごく普通の小さなイカのサイズがほとんどである。

よっしー自身、これまでに数多くの龍涎香を見てきましたが、大王イカサイズの巨大なカラストンビが入っているものは、まず見たことがありません。

このことから、植草さんとも「マッコウクジラが実際に食べているのは、大王イカのようなレアケースよりも、普通の小さなイカの群れが大半なのではないか?」という推測で一致しました。

深海での食事風景を想像する

大きなマッコウクジラが、あの大口で巨大な大王イカを捕まえて食べるのは、実はかなり大変なことではないでしょうか 。

それよりも、イカの群れに突進して、一気に口を開けて吸い込む方がずっと効率的です。

実際、『パトリックとクジラ』という映画(6000……といった数字が出てくるドキュメンタリー映像の話も出ました)の中で、クジラにカメラをつけて撮影された映像でも、深海でイカの群れに突進していく様子が映し出されていたそうです。

こうした海洋のプロフェッショナルな視点から、龍涎香の謎を一つずつ紐解いていく作業は、本当にワクワクする体験でした。

これからのアンバーグリスジャパン

そして、とても嬉しいニュースがあります! 今後、様々な水族館への龍涎香の寄贈など、私たちの活動を植草さんにお手伝いいただけることになりました。

さらに、アンバーグリスジャパンの関東支部長も引き受けてくださるとのことです!

専門的な知識を持つ植草さんが加わってくださることで、これからさらに楽しく、意義のあるプロジェクトが進んでいくと確信しています。 素敵な出会いに感謝です。植草さん、ありがとうございました!

それでは、また次回の更新でお会いしましょう。