月読
僕が心身を崩して、世界が灰色に見えていた時、
そこに色を取り戻してくれたのは
月読だった。
たしかに心臓は動いていて命はあるのだけど、身体は全く動かず、世界は灰色で生きてなかった。
そこに生命の光を当ててくれたのは月の満ち欠け。
1日という区切りでもなく
一年という区切りでもない。
28日間の流れと古くから伝わる月の名前と由来
24節気
72候
そんなものを、植物や風の手触り、空気の湿度と結びつけて
少しずつ変わる日々の変化を楽しみに生きることで
世界の変化を感じ取ることができた。
世界に色が取り戻されていった。
明日ではなく、
三日後、一週間後を楽しみに生きることができた。
月読は生命を世界に表す神なのだ。
月読の香りによせて。
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